切妻と寄棟にいぶし平板瓦を乗せてスッキリデザイン
我が家の屋根の形ですが、切妻と寄棟のコンビネーションです。2階の屋根は切妻で棟を東西に伸ばしています。1階の屋根(下屋)は寄棟です。本当は雨仕舞い優先で切妻で統一したかったのですが、1階部分は構造上切妻にできませんでした。また、寄棟の部分は和瓦に隅棟を積む重厚な感じをイメージしていましたが、建築士と相談した結果、いぶし平板瓦で隅棟を積まないデザインを選択しました。結果的にコテコテの和風ではないスッキリとしたデザインになり気に入っています。
日差しや雨がかりを考慮して軒はできるだけ深く出す
軒が深いデザインも特徴的です。屋根を大きく見せて重厚感を出しています。また、部屋に入れる日差しのコントロールや壁へ雨がかかるのをなるべく防ぐという実用的な意味もあります。
1階部分の軒の深さは、
南:1,365~2,080 mm
東:950 mm
西:500 mm
北:950 mm
2階部分の軒の深さは、
南北(平側):1,100 mm
東西(妻側):900 mm
建ぺい率の制限で1階部分の軒の深さはこれ以上拡大できませんでした。特に南側の軒が深いと自然に日差しの調整ができます。太陽が高い夏場は日差しを遮り、冬場は部屋の奥まで日差しを届けます。また、多少の風雨も遮ってくれます。ただし、妻側は軒を深くしたところで風雨の影響は避けがたいです。付け庇は採用しなかったので、風雨の日は2階の東西(妻側)は窓を開けられません。1階西側は駐車場のため、隣家いっぱいまで寄せており軒の深さは最小限です。
屋根の施工の様子
現場の様子を見てみましょう。まず、屋根の下地を支える垂木を配置します。
次に垂木の上に野地板(無垢材)を張り、屋根の形を作ります。
屋根の形ができたら全面に防水シートを張ります。
(写真が無いですが)引掛桟を取り付け、瓦を桟にビス止めで固定します。
大棟部、隅棟部を仕上げて完成です。
なお、屋根の裏側は野地板あらわしです。
太陽光パネルは雨漏りリスク回避のため不採用
太陽光パネル設置時の瓦への悪影響を考え、雨漏りリスクをできるだけ避けるために我が家には太陽光パネルを設置していません。ライフサイクルコストを考えても太陽光パネル設置がお得とは思えませんでした。我が家はオール電化ではありませんし。
なぜか太陽光パネルだけは投資回収可能かとかお得なのかという議論になりがちですね。売電という要素があるからでしょうか。売電によって○○年で初期投資を回収、その先は継続して利益が生まれるといった宣伝文句をよく見ますが、太陽光パネルの寿命は20年程度と言われています(確かなことは未だ誰にもわかりませんが)。
寿命が来た太陽光パネルはどうしますか?新品に取り替えますか?その費用はライフサイクルコストに織り込み済みですか?現在でも太陽光パネル設置時に補助金が出たり、売電価格が優遇されたりする場合がありますが、将来取り替える際にこの状況が維持されている保証はありません。補助金なしでも投資コストを回収できるでしょうか?
仕様
瓦 いぶし平板瓦 ナイスザフラット(緑窯業株式会社)
勾配 5/10
引掛桟 杉:15 x 45 mm
野地板 杉:30 x 180~240 mm
屋根施工費
我が家の屋根の施工費は、材工込で137万円(税抜)でした。
屋根工事 | 数量 | 単位 | 単価 | 小計 |
---|---|---|---|---|
本体工事 | 214.8 | m2 | 6,400 | 1,374,720 |
大棟部工事 | 10.9 | m | 11,000 | 119,900 |
水切工事 | 13.7 | m | 1,500 | 20,550 |
値引 | -145,170 | |||
計(税抜) | 1,370,000 |
我が家の工期や仕様は下記リンクで確認できます。
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