国境警備で拿捕されて強制送還されるの巻。

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旅行・飛行機

近況

はてなからこんな便りが届いたから書いているわけではありません。偶然です。

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先日の欧州周遊SFC出張から無事に帰国しました。ギリギリまで可能性を残していたドイツ行きはキャンセルになり、結局、フランス、デンマーク、ノルウェーを周ってきました。

欧州出張と言えば華やかで楽しそうな印象を持たれるかもしれません。しかし、実際には精神的に負担の大きい仕事でした。2月のロンドン出張と同じく、ある分野の国際規則を作る仕事の絡みです。

今回は日本がやろうとしていることに反対のポジションを持っている方々に、賛成するよう脅迫するサポートを要請するというミッションです。日本語でも大変なのに、私の不味い英語でどこまで説得できるのか、考えただけで気が遠くなりそうでした汗。

なんとかミッションを終え、フラフラになって帰国した後は、出張期間中に無視して溜めていた仕事に忙殺されておりました。

そして弱っているところに娘から溶連菌をもらい39℃の熱でダウン。やっと落ち着いてきたので、出張中のトピックスをいくつかお話したいと思います。いつも自分で読むのも嫌になるほど話が長くなってしまうので、意識して簡潔に、何回かに分けて。

海外滞在中にパスポートはどうしていますか?

みなさん、どうされていますか?肌身離さず持たれています?

私は結構おっちょこちょいでして、忘れ物や落し物が多い方です。これまでに海外で一番やらかしたのは、フロリダ出張にパンイチで行ったことです。皆さんが想像された絵とは少し違うかもしれませんが笑、

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パンツを持っていくのを忘れ、日本から履いていったものだけで数日間を過ごしました。目的地がフロリダのジャクソンビル国際空港から車で1.5時間の田舎だったので、ホテルにも近隣にもパンツを買える店はなかったのです。

そういうわけで、大切なパスポートを紛失するリスクを最小限にするために、海外滞在中はパスポートのコピーを持ち歩き、パスポートの現物はホテルのセキュリティボックスに閉じ込めておくのが常でした。15年以上そのように過ごしてきて何も問題は起きなかったのです。しかし・・・

そして事件は起きた

パリからコペンハーゲンへ移動して、半日ばかり観光しました。コペンハーゲンは半径500m以内に観光スポットが密集した非常にコンパクトな街です。1日あれば十分周ることができます。

コペンハーゲン中央駅から延びる目抜き通りをぶらぶらしながら、

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少し脇道にそれると、港の脇にカフェが立ち並ぶニューハウン、

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ローゼンボー城、

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世界3大ガッカリ?人魚姫等々を観光できます。

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翌日は丸一日オフだったので、電車で35分ほどのスウェーデンのマルメという街に出かけることにしました。コペンハーゲン中央駅から電車に乗り、マルメ中央駅に向かいます。

海中トンネルを抜けるとそこはスウェーデン。一つ目の駅がHyllieです。

すると・・・

今からパスポートチェックするから!と車内放送。え?シェンゲン協定国は国境検査無しじゃなかったの?

欧州経済共同体に加盟していた当時の10の加盟国のうちベルギー、フランス、ルクセンブルク、オランダ、西ドイツの5か国が1985年6月14日にルクセンブルクのシェンゲン付近を流れるモーゼル川に投錨していたプランセス・マリー=アストリ号において署名した文書。またその5年後に署名されたシェンゲン協定施行協定はシェンゲン協定を補足する内容であり、協定参加国の間での国境検査を撤廃することを規定していた。シェンゲン協定という用語は、この2つの文書を総称するものとしても用いられる。

Wikipediaより引用

巡回してきた国境警備隊(警察?)にパスポートのコピーを見せたところ、現物を見せなさいと言われ、現物は今持っていないと言うと・・・なぜか駅のホームにいるコイツの中に連れ込まれて取り調べを受けました。

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シェンゲン協定の枠組みの中で入国管理をしていることは公言できないような雰囲気ながら、無秩序に移民が流入するのを防ぐためにテンポラリにやっているなどと言い訳がましいことを言っていました。

パスポートのコピーから色々調べたのか、散々待たされた挙句に1枚の書類が渡されました。これを持って次の電車でデンマークに帰りなさい。以上。

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次の電車に乗り込むまで警官に付き添われ、無事にコペンハーゲン行きの電車に乗りました。この書類が切符代わりになるようです。

しかし、その間際にそばに居た女性警官からこっそり耳打ちされました。「パスポートを取りに戻って再入国にチャレンジするのはOKよ」

ほほぅ・・・

では、お言葉に甘えまして、コペンハーゲンのホテルでパスポートを持ってリベンジです笑。

同じルートでマルメに向かうと、またしてもパスポートチェックがありました。テンポラリじゃなく、必ずやってるんでしょ。ただし、パスポートを持っているかどうか程度の軽いチェックです。スタンプを押したり前歴を調べたりすることはありません。

なんだか最初はどうでもよかったマルメが、すごく来たかった街に思えてきたのが不思議です笑。

スカンジナビア半島最古と言われるマルメ城、

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世界海事大学、

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可愛らしい建物でやっていたギャラリーを観たり。

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北欧の街並みは結構いい雰囲気で気に入りました。ただし、一か所では間が持たない感じなので、周遊プランが良いと思います。食事は結構微妙かもしれません。スーパーで買った茹でた小海老が一番美味しかったかも笑。寒くて農作物が育たない→輸入する→物価高い、という悪循環のようです。

教訓

パスポートは常に携帯しましょう。ホテルに置くのはパスポートのコピーでよろし。Twitter等々でご指導いただいた多くの方々、有難うございました。また一歩成長できた気がします。

参考までに

海外でパスポートを無くした場合にやるべきことと必要なもの。

国内及び国外でパスポートに関する申請手続きに通常必要な書類 | 外務省

まず、下記いずれかをゲット。パスポートのコピーはここで役立つかも?

  • 現地警察署の発行した紛失届出を立証する書類
  • 現地消防署等の発行した罹災証明書

次に現地日本大使館に紛失届を提出。その際上記に加えて以下が必要。パスポートのコピーはここで役立つかも?

  • 紛失一般旅券等届出書(外務省サイトからDL可、日本大使館にも常備)
  • 写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル)
  • その他参考となる書類(必要に応じ、本人確認、国籍確認ができるもの)

最後に、現地日本大使館で、新規パスポートを申請するか、渡航書を申請するかになります。しかし、海外での新規パスポート発行は非常に敷居が高いようです(戸籍謄本または抄本が必要&発行までに時間がかかる)。現実的にはとりあえず帰国するのに必要な渡航書になりそうです。

渡航書の申請に必要なのは以下。

  • 渡航書発給申請書
  • 戸籍謄本又は抄本(原本を必要とします)又は日本国籍があることを確認できる書類
  • 写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル)
  • その他日程等が確認できる書類

万一に備えて、海外に行く際には写真やパスポートのコピー、免許証などを持参する。なおかつ、これらはパスポート現物とは別の場所に保管しておくとかなり安心ですね。

コメント

  1. milejournal より:

    耳打ち…まるで映画のワンシーンを想像しました笑
    現場では色々大変だったと思いますが
    自分もあまり持ち歩かないので教訓にさせてもらいます(;´д`)
    (美人)警官に耳打ちされたいですが失敗したときのリスクが…

  2. maiching より:

    残念ながら私より一回り大きなゴッツい女性警官でしたが笑日本にいる時とは別次元の細心の注意を払うべきだと実感しました。

  3. FlyingBunny より:

    パスポートの件は大変でしたね・・・でも、ドクターMさんの意外な一面が垣間見られて、なんかいいなあと思ってしまいました( ´ ▽ ` )
    そしてコペンハーゲンの街並みが美しい!twitterでも拝見してましたが、好みです♪
    体調の件も、どうぞお大事になさってくださいね。

  4. maiching より:

    バニーさん、ありがとうございます!実はテキトー人間であることがバレちゃいましたね(^^ゞ 好きな言葉は、「ま、いっか」です笑
    バニーさんが切り取る北欧の美しい景色をいつか見てみたいです♪

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