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ドクターMの家造りのすすめ

伝統工法、無垢の木、竹子舞、漆喰、いぶし瓦の家の主より

基礎、縁の下の力持ち。頑丈な基礎なくして安定した住まいなし。

最近主流の基礎の様式はべた基礎。基礎の高さや厚さはどうやって決めればいい?

まず、一般的な基礎の写真をご覧ください。基礎と言えばこのような形をしていますよね?基礎には大きく分けてべた基礎と布基礎があり、最近はべた基礎が多く用いられています。この写真はべた基礎ですが、パッと見た感じは布基礎も同じような形をしています。地面から立上っている(ボルトが出ている)部分を見ると、部屋の配置が想像できますね。

house's-foundation

べた基礎か布基礎か、どちらを選べばいいのでしょうか。そして立上り部の高さや厚さ等は自由に決められるのでしょうか?

実は”建築基準法”に基礎の規定があります。まず、地盤が中強度の場合はべた基礎、高強度の場合は布基礎が使えると規定されており、地盤強度によって基礎の様式が決まります(下位互換、つまり、高強度の場合にべた基礎を使うのはOK)。また、立上り部の高さは地面から30cm以上、厚さは12cm以上、鉄筋の配置は・・・等々と細かく仕様が決められています。詳しく知りたい方は建築基準法、基礎でググってみてください。

さて、基礎の高さが地面から30cm以上なければならないことは分かりました。では、30cmでいいのかどうか考えてみます。”住宅の品質確保の促進等に関する法律”には耐久性の目安として等級が規定されています。例えば、基礎の高さが40cm以上の場合は防湿や防蟻に優れた性能を有するということで等級2(50年~60年構造躯体が持つ)になります。これはフラット35の要件になっているので、フラット35の利用を考える場合は注意してください。

さらに、床下メンテナンスという視点も入れてみましょう。30cmの基礎の立上り部のトップに高さ10cm程度の土台と呼ばれる部材をボルトで固定して、その上に床を敷きます。つまり、写真のボルトの先端あたりが床レベルになります。立上り部と床に囲まれるところが床下空間になりますので、床下空間の高さは大体40cmくらいです。床下メンテをするには少し窮屈ですね。基礎の高さが40cm、床下空間の高さが50cmあればメンテしやすいと思います。ただし、当然、基礎を高くすれば基礎のコストは上がります。

用語集を作りましたので、もし不明な専門用語があれば、こちらで確認してみてください。

www.doctor-m.net

我が家の仕様(基礎編)。これでもベタ基礎です。

 一方、こちらは我が家の基礎です。ベタ基礎なのですが・・・なんか変ですね?汗

house's-foundation

 

図面で確認してみましょう。ピンク色の部分が基礎です。どうやら普通のベタ基礎のような形を天地反転しているようです。基礎上面に土台を組んで、足固めや大引の上に床を敷きます。赤線部が床レベルです。床下空間の高さは45cmになります。

 

foundation_myhouse

 

こちらは基礎の詳細仕様図ですが、地面から基礎上面までの高さは30cmです。

foundation-spec_myhouse

現場写真も見ておきます。基礎の形だけでなく、床下の様相も通常とは異なりますね。

foundation-upper-level

foundation-upper-level2

 

先ほどの話を思い出してください。床下空間の高さが40cmと言っていましたが、言い換えると地面から床までが40cmです。我が家は基礎が30cmでその上に床下空間45cmがあるので、地面から床までが75cmになります。バリアフリーがかなり遠そうです汗

 

我が家の基礎ですが、一部に布基礎を使っています。下の写真の赤線部が布基礎です。ここは駐車場にあたります。車を停めるところがトンネル状になっていて、赤線部には壁が立ちます。基礎工事費用の明細を見ると、布基礎とべた基礎は単価が異なります。我が家の場合、材工込の平米単価は、布基礎が1万2千円、べた基礎が1万5千円でした。物量としては、布基礎が約5平米、べた基礎が約80平米で、基礎工事の総額は約126万円(税抜)でした。

foundation-parking

 仕様

べた基礎(天地反転)

立上り部 高さ 30 cm、厚さ 30 cm
底盤部  厚さ 15 cm
根入れ  深さ 15 cm
主筋   直径 16 mm
補強筋  直径 10 mm

布基礎

立上り部 高さ 30cm、厚さ 15 cm
底盤部  厚さ 15cm
根入れ  深さ 24 cm
主筋   直径 13 mm
補強筋  直径 10 mm

地盤強度によって基礎の様式を決定。地盤改良が必要ならば資金計画にも影響大。

家を建てる際、必ず地盤調査をしなければなりません。これは先に説明したように、建築基準法の定めで、地盤強度によって基礎の様式を選ばなければならず、地盤強度を測定するためには地盤調査が必要だからです。

我が家は地盤調査の結果、地盤改良が必要でした涙
幸い、地表から4mのところに強固な地盤があったため、いわゆるセメントミルクという方法で地盤改良しました。基礎の下に穴を掘ってセメントを流し込みます。穴の数は45本でした。参考までにお値段を。

地盤調査費

スウェーデン式サウンディング試験 3万円(税抜)

地盤改良費

セメントミルク(4m x 45本)
材工、重機運搬、試験、散水車、地盤保障、経費の合計 約68万円(税抜)

Ground-improvement