ANAマイルを貯めるためのおすすめANAカードとその根拠。

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ANAマイルを貯める上でのANAカードの役割

ANAマイルを使った旅行(特典航空券による無償フライト)を夢見て、ANAマイルを貯めたい方は多いでしょう。また、有償フライトを積み重ねてプレミアムポイントを貯め、ANA上級会員を目指す方もいるかもしれません。

下図はANAマイルを貯めて最終的に無償フライトやANA上級会員を目指す際の大まかな流れになります。

f:id:maiching:20180609223547p:plain

ピンク色はANAマイルを貯めて無償フライトに繋がるルート。ポイントサイトを利用するメインルートに、クレジットカードや有償フライトで獲得するマイルも加わります。

青色は有償フライトでプレミアムポイントを貯めてANA上級会員に繋がるルート。ANAマイルから交換できるSKYコインは、航空券などの支払いに利用できるANAの電子クーポンです。これをうまく使えば、資金ゼロでANA上級会員になることも可能です。

色々な要素が絡み合っている中で、クレジットカード、特にANAカードは大きな役割を担います。まず、ANAカードを発行すれば自動的にANAマイレージクラブに入会できるので、ANAマイルを貯める準備が整います。

カードを利用してマイルを貯める役割の他にも、ANAカードの種類によっては、

  • 有償フライトで獲得できるマイルが増える
  • ANAマイルをSKYコインに交換するレートが優遇される
  • ANA上級会員の権利を維持できる(SFC:Super Flyers Cardを持つ限りずっと)

などのメリットがあります(下図緑部)。

f:id:maiching:20180609223734p:plain

こんなANAカードですが、以下の通り現在21種類もあるので、どれを選べばいいのか分からないという状態になりがちです。

上級会員向けにはSFCカードが更に12種類あり、他にプリペイドカードなどもあります^^;

  • ANA一般(交通系:ソラチカ、TOKYU、Suica、nimoca)
  • ANA一般(JCB ZERO、JCB、VISA/マスター)
  • ANAアメックス
  • ANAワイド(JCB、VISA/マスター)
  • ANAワイドゴールド(JCB、VISA/マスター)
  • ANAダイナース
  • ANAアメックスゴールド
  • ANA JCBプレミアム
  • ANA VISAプラチナプレミアム
  • ANAアメックスプレミアム
  • ANAダイナースプレミアム

そこで本記事では、ANAマイルを貯めるためのおすすめのANAカードを紹介します。おすすめする根拠を添えて。

あなたにおすすめのANAカードはコレ!

いきなり結論です。あなたの状況に合うボタンを押してみてください。そこにはおすすめのANAカードが表示されるはずです。おすすめする根拠については後述します。

  ANAカード名称 年会費
(割引後)
家族年会費
(割引後)
最高マイル還元率
f:id:maiching:20180608215813p:plain ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカ) 2,160
(-)
1,080
(-)
1.08
f:id:maiching:20180608215829p:plain ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスター 2,160
(811)
1,080
(513)
1.53
f:id:maiching:20180608215837p:plain ANA VISA Suica 2,160
(811)
1.53
f:id:maiching:20180608215843p:plain ANA VISA nimoca 2,160
(811)
1,080
(513)
1.53
f:id:maiching:20180608215852p:plain ANA JCB ZERO 0 0 0.50
f:id:maiching:20180608215901p:plain ANA JCB 一般 2,160
(-)
1,080
(-)
1.08
f:id:maiching:20180608215916p:plain ANA VISA/マスター 一般 2,160
(1,107)
1,080
(513)
1.53
f:id:maiching:20180608215926p:plain ANA アメリカンエキスプレス(一般) 7,560
(-)
2,700
(-)
1.00
f:id:maiching:20180608215936p:plain ANA JCB ワイド 7,830
(-)
1,620
(-)
1.08
f:id:maiching:20180608215947p:plain ANA VISA/マスター ワイド 7,830
(6,777)
1,620
(1,053)
1.53
f:id:maiching:20180608215955p:plain ANA JCB ワイドゴールド 15,120
(-)
4,320
(-)
1.10
f:id:maiching:20180608220006p:plain ANA VISA/マスター ワイドゴールド 15,120
(10,260)
4,320
(2,700)
1.65
f:id:maiching:20180608220015p:plain ANA ダイナース 29,160
(-)
6,480
(-)
1.00
f:id:maiching:20180608220023p:plain ANA アメリカンエキスプレスゴールド 33,480
(-)
16,740
(-)
1.00
f:id:maiching:20180608220034p:plain ANA JCB プレミアム 75,600
(-)
4,320
(-)
1.51
f:id:maiching:20180608220046p:plain ANA VISA プラチナプレミアム 86,400
(-)
4,320
(-)
1.91
f:id:maiching:20180608220058p:plain ANA アメリカンエキスプレスプレミアム 162,000
(-)
0 1.00
f:id:maiching:20180608220106p:plain ANA ダイナースプレミアム 167,400
(-)
0 3.00

ANAカードの優劣評価方法

そのクレジットカードがお得かどうかを評価する方法は色々ありますね。還元率が高い(ポイントやマイルが多く貯まる)とか、コスパが良い(維持コストを超えるメリットがある)とか。例えば、

マイル還元率1%なので、年間50万円利用すれば、5千マイル還元される。年会費1万円だけど、1マイル2円の価値があるとすると、5千マイル=1万円の価値なので、50万円以上利用すれば年会費以上の見返りがある=お得!

という感じ。これは、マイル還元率、年会費、マイルの金銭的価値を使ってコスパを評価する方法と言えます。確かに、この方法で「そのカード自体がお得かどうか」は評価できそうです。しかし、「他のカードと比べてもお得なのか」は分かりません。

50万円の利用額自体は、生活費などでカードに関わらず使うお金という位置付けだから?評価からは除外していますね。

しかし、ANAマイルを貯めるという視点で「どのANAカードがおすすめなのか」を評価するためには、どうすればいいのでしょうか?

  • 単純に還元率が高い方がお得?
  • コスト<利益となる損益分岐点が低い方がお得?

どちらも不十分です。
前者は、マイルが多く貯まるならコスト度外視?そんなわけはありません。
後者は、1万円使えば元が取れるとしてもマイルが貯まらなければ意味ないですね?

結局、両者のバランスが大事なのだと思いますが、何を指標に評価すればいいのか悩ましいところです。色々考えた結果、本記事では、以下の方法で評価することにします。

まず、カードAとカードBの年間獲得マイルの差と維持コストの差を計算します。

年間獲得マイルは利用金額毎に計算し、還元率を高めるための各種制度(有料マイル移行、リボ払いによるボーナスポイント、継続ボーナスマイルなど)を考慮します。

維持コストは、年会費、マイル移行手数料から計算し、コストを抑えるための各種制度(リボ払いによる年会費割引など)を考慮します。

次に、利用金額毎の年間獲得マイル差に維持コストの差をかける価値があるかどうかという評価をします。その際、マイルの金銭的価値を使います。場合によっては年間のフライト状況も考慮します。これにより、どちらのカードがどのような条件下でお得なのかが分かると思います。

本題に入る前に、マイルの金銭的価値を定義しておきます。まず、どのくらいのマイルがあればどこへ行けるのか、ANAの場合の一例を示します。

ANAの往復必要マイル数(レギュラーシーズン)

目的地予約クラス
エコノミークラスビジネスクラスファーストクラス
ソウル15,00030,000
シンガポール35,00060,000105,000
ハワイ40,00065,000
ニューヨーク50,00085,000150,000
パリ55,00090,000165,000
シドニー45,00075,000

こちらはANAの航空運賃の例です。運賃は日によっても変動しますが、ここで示しているのは2018年7月における往復運賃(諸税抜き)の一例です。

ANAの往復航空運賃(2018年7月)

目的地予約クラス
エコノミークラスビジネスクラスファーストクラス
ソウル33,000111,000
シンガポール47,000229,000917,500
ハワイ75,000200,000
ニューヨーク102,000494,0001,105,000
パリ139,000510,0001,230,000
シドニー69,000291,000

上記の往復航空運賃を必要マイル数で割った値を以下に示します。

マイル単価(航空運賃/必要マイル数)(円/マイル)

目的地予約クラス
エコノミークラスビジネスクラスファーストクラス
ソウル2.23.7
シンガポール1.33.88.7
ハワイ1.93.1
ニューヨーク2.05.87.4
パリ2.55.77.5
シドニー1.53.9
平均1.94.37.9

この値はマイル単価と呼ばれており、1マイルの金銭的価値を表します。マイルを特典航空券として使用する際、

  • エコノミークラスなら2円/マイル程度
  • ビジネスクラスなら4円/マイル程度
  • ファーストクラスなら8円/マイル程度

の価値があると言えます。マイルを特典航空券に交換する際に、高い予約クラスの特典航空券に交換するほどマイルの価値を高められることが分かりますね。

以上より、本記事ではマイルの金銭的価値は最低でも2円/マイルあるものとして話を進めます。

ソラチカカード(ANA To Me CARD PASMO JCB)必携の理由

冒頭で示した「ANAマイルを貯めて無償フライトやANA上級会員を目指す」際の大まかな流れの中で、「ポイントサイトを利用するメインルート」とさらっと説明しました。実はこのルートはANAマイルを大量に貯めるために必要不可欠なのです。その際、必要になるアイテムがソラチカカードになります。

ソラチカカードには、Oki Dokiポイントとメトロポイントという2種類のポイントがあり、それぞれANAマイルに交換できます。これらの内、メトロポイントをANAマイルに交換する際のレートが最強の90%なのです(下図のピンク部)。

f:id:maiching:20180608222749p:plain

これをうまく使って、ポイントサイトで貯めたポイントをメトロポイント経由で大量ANAマイルに交換する黄金ルートがソラチカルートです。ソラチカカードなくして大量ANAマイル獲得なしと言っても過言ではありません。ANAマイルを貯めたいけどソラチカカードをまだ持っていない方は、有無を言わさず発行してください。

現在、JCBで入会キャンペーンを実施中なので、ソラチカカードを発行する絶好のチャンスです(2018年7月末までの申し込み)!条件を満たせば最大28,050マイルを獲得できます。キャペーンに参加するためには、カード発行後にキャンペーンへの参加登録をしてください。

ANA JCBカードで旅にでよう

キャンペーンで獲得できるANAマイルの内訳は以下の通りです。キャンペーン②は入会後~2018年10月末までに達成する必要があります。

ANA JCBキャンペーンOki Dokiポイント
(ボーナス)
ANAマイル
(直接)
ANAマイル
(ソラチカ)
通常入会ボーナスマイル 1,0001,000
キャンペーン①入会、MyJチェック登録4001,2001,800
キャンペーン②30万円~60万円未満利用1,0003,0004,500
キャンペーン②60万円以上利用5,50016,50024,750
合計(30万円~60万円未満利用) 5,2007,300
合計(60万円以上利用) 18,70027,550

※MyJチェックとは、WEB明細サービスです(登録無料)

公式サイトでは、最大18,700マイルと謳っていますが、

f:id:maiching:20180608230653p:plain

キャンペーンで付与されるOkiDokiポイント(ボーナス)を直接ANAマイルに交換せずに、ソラチカルート(上図のピンク部)に回せば、8,850マイルも多い合計最大27,550マイルを獲得できるんですよ。

どういうことかと言いますと、

Oki Dokiポイントには通常ポイントとボーナスポイントがあり、通常ポイントは1ポイント=5マイルか、手数料5,400円を支払って1ポイント=10マイルのレートでANAマイルに直接交換します。しかし、ボーナスポイントは1ポイント=3マイルのレートでANAマイルに直接交換せずに、ソラチカルートで1ポイント=5メトロポイント=4.5マイルのレートでANAマイルに交換した方がお得なのです。

これは他のANAカード(JCB、VISA/マスター)でも使える重要な技ですので覚えておきましょう。VISA/マスターの場合はワールドプレゼント(ボーナス)をソラチカルートに回します。

ちなみにソラチカルートを利用できるのはソラチカカード本会員のみです。家族カード会員はNGです。したがって、家族でソラチカルートを利用したい場合は、各自がソラチカカードを発行してください。

更にANAカードの紹介プログラムである「マイ友プログラム」を使えば、500マイルを上乗せできます(これで合計最大28,050マイル)。既存会員から紹介番号と登録用URLを教えてもらい、登録手続きをするだけです。その後に公式サイトからソラチカカードを発行すれば500マイルもらえます。

もしお近くにANAカード既存会員がいない場合は、私から紹介可能ですので、件名に「マイ友希望」と書いてこちらまで空メールをお送りください。私もちゃっかり500マイルもらえるので、是非お願いします笑。

ソラチカカードの基本スペックは以下の通りです。

年会費(税込)2,160円
最大還元率1.08%
継続ボーナスマイル1,000
ANAマイルへの交換率90%

年会費は初年度無料ですが、正直、メトロポイントからANAマイルへの交換率が90%であること以外に特筆すべきことはありません。ソラチカカードを持っているだけで毎年継続ボーナスとして1,000マイルもらえますし、ソラチカルートのためだけに所持すべしと言いたいところです。

しかし、2018年4月に起こったソラチカカード大改悪により、ポイントサイトのポイントをメトロポイントに交換するソラチカルートは封鎖目前です。辛うじてLINEポイント経由でのソラチカルートは残されています。この最後の砦を潰さないよう、ソラチカカードの定期的な利用をおすすめします。

ポイントサイトのポイントをANAマイルに交換するルートは、ソラチカルート以外にもいくつかあります。最新情報は以下の記事を参照ください。

そもそもポイントサイトでANAマイルを貯めるってどういうこと?っていう方は以下の記事を参照ください。頑張れば1年間でこのくらいのANAマイルを貯めることができます。

f:id:maiching:20180612230353p:plain

JCB、アメックス、ダイナースではなくVISA/マスターをおすすめする理由

おすすめカードで表示されたのは、

  • ANA一般(交通系:TOKYU マスター/Suica VISA/nimoca VISA)
  • ANAワイドゴールド(VISA/マスター)

でした。

上記は全て三井住友VISAカード発行のANAカードになります。実は三井住友VISAカード発行のANAカードには以下の強力な制度があるため、JCBやアメックス、ダイナースよりかなり有利です。

  • 所定のサービスへの登録+カード利用で年会費割引
  • 前年の利用実績で決めたステージ毎にボーナスポイント付与
  • リボ払い手数料発生でボーナスポイント付与

年会費割引制度

所定のサービスに登録してカードを利用するだけで本会員や家族会員の年会費が割引される制度があります。下記の通り、カードによって登録すべきサービスや割引率が異なります。メリットしかないので、忘れずに登録しましょう。最低年1回の「カード利用」をお忘れなく。ワイドゴールドとSFCゴールドは2年目以降に割引率がUPしてかなりお得です。
ANA VISAプラチナプレミアムカードは対象外です。
ANAカード 年会費割引特典|クレジットカードの三井住友VISAカード

マイ・ペイすリボ登録+年1回以上カード利用で年会費割引(初年度から)

ANAカード会員年会費
(税込)
割引後
年会費
(税込)
一般(交通系)本会員2,160811
家族会員1,080513
一般本会員2,1601,107
家族会員1,080513
ワイド本会員7,8306,777
家族会員1,6201,053
ワイドゴールド本会員15,12011,340
家族会員4,3202,700
SFC本会員11,07010,017
家族会員5,5084,941
SFCゴールド本会員16,20012,420
家族会員8,1006,480

WEB明細サービス登録+マイ・ペイすリボ登録+年1回以上カード利用で年会費割引(次年度から)

ANAカード会員年会費
(税込)
割引後
年会費
(税込)
ワイドゴールド本会員15,12010,260
家族会員4,3202,700
SFCゴールド本会員16,20011,340
家族会員8,1006,480

ボーナスポイント付与制度

f:id:maiching:20180610212839p:plain

三井住友VISAカードの利用等で付与されるのはワールドプレゼントと呼ばれるポイントで、通常ポイントボーナスポイントの2種類があります。ボーナスポイント付与制度には二つの内容があります。

一つ目は、「前年の利用実績で決めたステージ毎にボーナスポイント付与」という制度。以下の通り、ステージ毎に自動的にポイントが付与されます。

集計期間中の利用金額ステージANAゴールドANA一般
300万円以上V350万円到達時
300ポイント
以降
10万円ごとに
60ポイント
50万円到達時
150ポイント
以降
10万円ごとに
30ポイント
100万円以上
300万円未満
V250万円到達時
150ポイント
以降
10万円ごとに
30ポイント
50万円到達時
75ポイント
以降
10万円ごとに
15ポイント
50万円以上
100万円未満
V150万円到達時
100ポイント
以降
10万円ごとに
20ポイント
50万円到達時
50ポイント
以降
10万円ごとに
10ポイント
50万円未満

 ボーナスポイント|クレジットカードの三井住友VISAカード

前年2月~当年1月の利用金額に応じて、当年2月~次年1月のステージが決まる。
ANA VISAプラチナプレミアムカードは対象外。

この制度で得られるボーナスポイントはソラチカルートに回すとお得です。

直接ANAマイルに交換すると1ポイント=3マイル

ソラチカルート経由でANAマイルに交換すると1ポイント=4.05マイル

その結果、各ステージで1年間に獲得できるANAマイルの目安は以下の通りです。100万円の利用で1,200~2,400マイル程度という感じ。ANAゴールドの方が優遇されています。

ANA一般

ステージボーナスポイントANAマイル
利用額V1V2V3V1V2V3
50万円5075150203304608
100万円1001503004056081,215
200万円2003006008101,2152,430
300万円3004509001,2151,8233,645

ANAゴールド

ステージボーナスポイントANAマイル
利用額V1V2V3V1V2V3
50万円1001503004056081,215
100万円2003006008101,2152,430
200万円4006001,2001,6202,4304,860
300万円6009001,8002,4303,6457,290

二つ目は、「マイ・ペイすリボで1円でもリボ払い手数料を発生させると通常ポイントと同額のボーナスポイント付与」という制度です。

マイ・ペイすリボ|クレジットカードの三井住友VISAカード

この制度で1年間に獲得できるANAマイルの目安は以下の通りです。100万円の利用で4,000マイル程度と前者よりインパクトがあるので積極的に狙いたいですね。年会費も割引になりますので。

利用額ANAマイル
50万円2,025
100万円4,050
200万円8,100
300万円12,150

さて、この恩恵を受けるためには「マイ・ペイすリボで1円でもリボ払い手数料を発生させる」ことが必要です。普通にクレジットカードを利用して、何も考えずにリボ払いをしていると、かなり無駄にリボ払い手数料を支払う羽目になるので、「リボ払い手数料を意図的にギリギリ少なく発生させる作業」をします。

具体的には、予め月の支払額を低めに設定しておき、毎月の請求額に応じて支払額の臨時増額を申請して、ほぼ1回払いの状態にします(残額を1,000円ほど残します)。そうするとリボ払い手数料を10円程度に抑えた上でボーナスポイントが付与されます。ANAマイルを効率的に貯めるための必要作業と割り切りましょう。

リボ払い手数料=残額 × 年率 / 12ヶ月

で計算できます。年率は15%なので、残額1,000円の場合、

1,000 x 0.15 / 12=12.5円

となります。

ボーナスポイント付与の二つの制度をフル活用、すなわち、年間利用額によるV3ステージ達成とマイペイすリボの利用によって還元率は最高になります。

このように、年会費割引ボーナスポイント付与(によるマイル還元率向上)という2大メリットによって、維持コストと獲得マイル数において、他社カードの追随を許さないのがVISA/マスター、つまり、三井住友VISAカード発行のANAカードなのです。

念押しの確認として、ANA一般カードのJCBとVISA(マスターも同じ)で年間獲得マイルと維持コストを比較してみます。条件は、

  • 年間300万円利用
  • ボーナスポイント制度の最高ランク(JCB:スターα、VISA:V3)
  • ポイントのマイル移行は2年に1回10マイルコース
  • 継続ボーナスマイル考慮

試算の結果・・・

年間獲得マイルは、JCB:33,430 VISA:46,795

維持コストは、JCB:4,860円 VISA:4,347円

JCBは維持コストが高いのに年間獲得マイル数で負けています。ワイドカードやゴールドカードでも結果は同じです。そして、ダイナースやアメックスもVISA/マスターには太刀打ちできません。

ということで、以降はVISA/マスターを中心に話を進めます。

(参考)JCBのボーナスポイント制度

参考までにJCBにはどのような制度があるのか見てみます。JCB発行のANAカードに年会費割引制度はありませんが、前年の利用実績に応じたボーナスポイント制度はあります。その名もJCBスターメンバーズ。

f:id:maiching:20180610004841p:plain

JCBスターメンバーズ|クレジットカードなら、JCBカード

集計期間(前々年12月16日~前年12月15日)の利用金額に応じてメンバーランクが決まります。

集計期間中の利用金額(税込)メンバーランク
300万円以上ロイヤルα
100万円以上スターα
50万円以上スターβ
50万円未満

各メンバーランクの特典は以下の通り。ポイントUP分はOki Dokiポイント(ボーナス)として付与されるので、ソラチカルートでANAマイルに交換します。

メンバーランクOki Dokiボーナスアップ
ANAプレミアム/ゴールドANA一般
ロイヤルαポイント25%UP対象外
スターα20%UP
スターβ10%UP

この制度で獲得できるANAマイルは以下の通り、100万円の利用で800~1,000マイル程度なので、三井住友VISAカードと比較すると少し見劣りしてしまいます。

ANA一般(JCB)

ステージボーナスポイントANAマイル
利用額スターβスターαスターβスターα
50万円50100203405
100万円100200405810
200万円2004008101,620
300万円3006001,2152,430

ANAゴールド(JCB)

ステージボーナスポイントANAマイル
利用額スターβスターαロイヤルαスターβスターαロイヤルα
50万円50100125203405506
100万円1002002504058101,013
200万円2004005008101,6202,025
300万円3006007501,2152,4303,038

ANA一般カード(三井住友VISAカード)の通常ポイントをANAマイルに交換するのは10マイル/5マイルコースどちらが正解?

三井住友VISAカード発行のANAカードで付与される通常ポイントは、利用金額の1%です。これをANAマイルに交換する方法は以下の2択です。

  • 5マイルコース:1ポイント=5マイル
  • 10マイルコース:1ポイント=10マイル(手数料6,480円)

どちらがお得でしょうか?評価してみます。

こちらは年間獲得マイルの差(10マイルコースー5マイルコース)です。

利用額NoneV1V2V3
10万円500500500500
20万円1,0001,0001,0001,000
30万円1,5001,5001,5001,500
40万円2,0002,0002,0002,000
50万円2,5002,5002,5002,500
60万円3,0003,0003,0003,000
70万円3,5003,5003,5003,500
80万円4,0004,0004,0004,000
90万円4,5004,5004,5004,500
100万円5,0005,0005,0005,000

10マイルコースと5マイルコースのコスト差は、6,480円です。上記のマイル差をコスト差で割った値が以下。6,480円で上記マイルを買うと考えれば、マイル単価2円以下となるのは利用額70万円以上となります。

利用額NoneV1V2V3
10万円13.013.013.013.0
20万円6.56.56.56.5
30万円4.34.34.34.3
40万円3.23.23.23.2
50万円2.62.62.62.6
60万円2.22.22.22.2
70万円1.91.91.91.9
80万円1.61.61.61.6
90万円1.41.41.41.4
100万円1.31.31.31.3

ところで、ポイント有効期限は2年なので、10マイルコースでANAマイルに交換するのを2年に1回とすれば、コストが抑えられます。この場合、10マイルコースと5マイルコースのコスト差は、6,480/2 = 3,240円。同様にマイル単価2円以下となるのは利用額40万円以上であることが分かります。 

利用額NoneV1V2V3
10万円6.56.56.56.5
20万円3.23.23.23.2
30万円2.22.22.22.2
40万円1.61.61.61.6
50万円1.31.31.31.3
60万円1.11.11.11.1
70万円0.90.90.90.9
80万円0.80.80.80.8
90万円0.70.70.70.7
100万円0.60.60.60.6

以上まとめると、ANA一般カード(三井住友VISAカード)の通常ポイントをANAマイルに交換するのは

  • 利用額40万円未満:5マイルコース
  • 利用額40万円以上70万円未満:2年に1回10マイルコース
  • 利用額70万円以上:毎年10マイルコース

がおすすめです。なお、通常ポイントをソラチカルートに回すのは損(1ポイント=4.05マイルとなってしまう)なので、直接ANAマイルに交換しましょう。

ANA一般カードとワイドゴールドカードのどちらを持つのがお得か。

この問題は結構気にしている人が多いと思うので、詳細に評価してみます。

両者の年間獲得マイルの差(ゴールドー一般)は以下の通りです。大した差ではないと思いますか?そう感じたとすれば、ANA一般カードのスペックが思っているより優れているのかもしれません。

利用額NoneV1V2V3
10万円1,0001,0001,0001,000
20万円1,0001,0001,0001,000
30万円1,0001,0001,0001,000
40万円1,0001,0001,0001,000
50万円1,0001,2031,3041,608
60万円1,0001,2431,3651,729
70万円1,0001,2841,4251,851
80万円1,0001,3241,4861,972
90万円1,0001,3651,5472,094
100万円1,0001,4051,6082,215
110万円1,0001,4461,6682,337
120万円1,0001,4861,7292,458
130万円1,0001,5271,7902,580
140万円1,0001,5671,8512,701
150万円1,0001,6081,9112,823
160万円1,0001,6481,9722,944
170万円1,0001,6892,0333,066
180万円1,0001,7292,0943,187
190万円1,0001,7702,1543,309
200万円1,0001,8102,2153,430
210万円1,0001,8512,2763,552
220万円1,0001,8912,3373,673
230万円1,0001,9322,3973,795
240万円1,0001,9722,4583,916
250万円1,0002,0132,5194,038
260万円1,0002,0532,5804,159
270万円1,0002,0942,6404,281
280万円1,0002,1342,7014,402
290万円1,0002,1752,7624,524
300万円1,0002,2152,8234,645

ゴールドカードの維持コストは10,260円(割引後年会費)、一般カードは4,051円(割引後年会費+2年に1回10マイルコース手数料)なので、コスト差は6,209円です。上記のマイル差をコスト差で割った値(マイル単価)が以下。2円を下回るのは利用額180万円以上です。ただし、ステージV3が必要なので、自動的に利用額も300万円以上が必要となります。

利用額NoneV1V2V3
10万円6.216.216.216.21
20万円6.216.216.216.21
30万円6.216.216.216.21
40万円6.216.216.216.21
50万円6.215.164.763.86
60万円6.215.004.553.59
70万円6.214.844.363.36
80万円6.214.694.183.15
90万円6.214.554.012.97
100万円6.214.423.862.80
110万円6.214.303.722.66
120万円6.214.183.592.53
130万円6.214.073.472.41
140万円6.213.963.362.30
150万円6.213.863.252.20
160万円6.213.773.152.11
170万円6.213.683.052.03
180万円6.213.592.971.95
190万円6.213.512.881.88
200万円6.213.432.801.81
210万円6.213.362.731.75
220万円6.213.282.661.69
230万円6.213.212.591.64
240万円6.213.152.531.59
250万円6.213.092.471.54
260万円6.213.022.411.49
270万円6.212.972.351.45
280万円6.212.912.301.41
290万円6.212.862.251.37
300万円6.212.802.201.34

もう少しゴールドカードを持つメリットが出る条件を考えてみます。「マイル」の観点で一般カードとゴールドカードの待遇に差が出るのは、フライトボーナスマイルです。ボーナスマイルが付与されるのはANAグループ便に搭乗の場合です。

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フライトで貯める | ANAカードで貯める | マイルを貯める | ANAマイレージクラブ

こちらは2017年2月の私のマイル利用明細。東京ーロンドンのビジネスクラスのフライトで、通常マイル7,767にANAゴールドカードの25%ボーナスの1,941が付与されています。

f:id:maiching:20180612215150p:plain

特典航空券にマイルを使ったり、セブンイレブンで買物してマイルを貰ったり、ソラチカルートに移行したり、カード入会ボーナスマイルを貰ったり、色々ありますが気にしないでください笑。

  • ANA一般カードは通常マイルに10%ボーナス
  • ANAゴールドカードは通常マイルに25%ボーナス

この差の影響がどのくらいあるのか評価してみます。

まず、1年間のフライトマイル毎に一般カードとゴールドカードのボーナスマイルの差を計算すると以下の通り。

年間通常マイルボーナスマイル差
5,000750
6,000900
7,0001,050
8,0001,200
9,0001,350
10,0001,500
11,0001,650
12,0001,800
13,0001,950
14,0002,100
15,0002,250

一般カードとゴールドカードのコスト差は6,209円でした。マイル単価2円とすると、獲得マイルに6,209/2=3,104以上の差があればゴールドカード優位と言えます。3,104から利用額による獲得マイルの差を引いた値をフライトマイル差で補えばいいと考えます。これをフライトマイル差の目標値とします。ちょっと複雑かもしれませんが、分かりますか?^^;

フライトマイル差の目標値を計算すると以下の通り。

利用額NoneV1V2V3
10万円2,1042,1042,1042,104
20万円2,1042,1042,1042,104
30万円2,1042,1042,1042,104
40万円2,1042,1042,1042,104
50万円2,1041,9021,8011,497
60万円2,1041,8611,7401,375
70万円2,1041,8211,6791,254
80万円2,1041,7801,6181,132
90万円2,1041,7401,5581,011
100万円2,1041,6991,497889
110万円2,1041,6591,436768
120万円2,1041,6181,375646
130万円2,1041,5781,315525
140万円2,1041,5371,254403
150万円2,1041,4971,193282
160万円2,1041,4561,132160
170万円2,1041,4161,07239
180万円2,1041,3751,011-83
190万円2,1041,335950-204
200万円2,1041,294889-326
210万円2,1041,254829-447
220万円2,1041,213768-569
230万円2,1041,173707-690
240万円2,1041,132646-812
250万円2,1041,092586-933

ゴールドカードと一般カードのフライトボーナスマイルの差がこの値を超える時、ゴールドカードを持つメリットがあるということになります。

例えば、 通常マイルが年間1.5万マイルの場合、フライトボーナスマイルの差は2,250です。すると上の表のどの値よりも大きいので、フライトボーナスマイルだけでゴールドカードを持つメリットがあると言えます。

同様に、通常マイルが年間1万マイルの場合、フライトボーナスマイルの差は1,500マイルです。すると上の表の100万円利用時の1,497(V2)が境界線になりますので、年間1万マイルのフライトがあるなら利用額100万円以上でゴールドカードを持つメリットがあると言えます。

同様に、年間5千マイルならば、230万円以上の利用でゴールドカードがお得です。

また、ANAマイルをSKYコインに交換する際のレートもゴールドカードは優遇されています。ANA上級会員を目指している場合など、SKYコインで航空券を購入する可能性があるならば一考の価値ありです。

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マイルから交換する | マイルを使う | ANAマイレージクラブ

5万マイルをSKYコインに交換する場合、

  • ANA一般カードは7.5万SKYコイン(1.5倍)
  • ANAゴールドカードは8万SKYコイン(1.6倍)

となり、5千SKYコイン(5千円相当)の差が出ます。

以上、まとめますと、ANA一般カードよりゴールドカードを持つ方がお得になるのは、

  • 年間利用額300万円以上(V3)
  • 年間利用額230万円以上(V2)&年間フライトマイル5千以上
  • 年間利用額100万円以上(V2)&年間フライトマイル1万以上
  • 年間フライトマイル1.5万以上
  • ANA上級会員(SFC)を目指すなどの事情でANAマイルをSKYコインに交換する可能性がある

ANA上級会員(SFC)を考えているならANA VISA/マスターゴールド一択

ANA上級会員のプラチナメンバー以上になると申し込むことができるのがSuper Flyers Card(SFC)というANAカードです。プラチナメンバーやダイヤモンドメンバーのステータスは1年限りですが、SFCはカードを持ち続ける限りステータスを維持できます。

SFCカードのラインナップは以下の12種類です。

  • ANAスーパーフライヤーズカード(一般カード)(JCB、VISA/マスター)
  • ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード(JCB、VISA/マスター)
  • ANAダイナース スーパーフライヤーズカード
  • ANAアメリカン・エキスプレススーパーフライヤーズ・ゴールド・カード
  • ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム
  • ANAダイナーススーパーフライヤーズ プレミアムカード
  • ANA VISAプラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード
  • ANAアメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・プレミアム・カード

スーパーフライヤーズカード | プレミアムメンバーサービス | ANAマイレージクラブ

これまでの評価と同様の理由で、おすすめ候補はSFC一般カードかSFCゴールドカードのVISA/マスターです。

これまでと違うのは、年会費。特にSFC一般カードの年会費はSFCゴールドカードのそれにかなり近づいています。

ANAカード会員年会費
(税込)
割引後
年会費
(税込)
一般(交通系)本会員2,160811
家族会員1,080513
ワイドゴールド本会員15,12011,340
家族会員4,3202,700
SFC一般本会員11,07010,017
家族会員5,5084,941
SFCゴールド本会員16,20011,340
家族会員8,1006,480

年会費の差は、

  • 単独利用の場合、SFCゴールド-SFC一般=11,340-10,017=1,323円
  • 家族利用の場合、SFCゴールド-SFC一般=(11,340+6,480)-(10,017+4,941)=2,862円

SFC一般の方が安いです。

しかし、SFC一般は2年に1回10マイルコースでポイントをANAマイルに交換するとすれば、6,480/2=3,240円の手数料が必要です。したがって、維持コストの差は、

  • 単独利用の場合、SFCゴールド-SFC一般(2年に1回10マイルコース)=1,323-3,240=-1,917円
  • 家族利用の場合、SFCゴールド-SFC一般(2年に1回10マイルコース)=2,862-3,240=-378

ん?SFC一般の方が維持コストが高くなります。

還元率はANA一般=SFC一般、ANAゴールド=SFCゴールドなので、SFC一般<SFCゴールドです。

このように、コストが安くて獲得マイルが多いので、SFCゴールド一択ですSFC一般カードを死蔵し、別のメインカードを持つならば年会費の差だけSFC一般カードが有利ですが、本記事ではANAマイルを貯めるためのおすすめカードを選定しています。つまりメインカードとして使うことを想定しているので、ANA上級会員を目指すならSFCゴールド一択としました。

SFCカードには以下のフライトボーナスマイルのメリットもあります。この点でもSFCゴールド優位ですね。

  • SFC一般35%
  • SFCゴールド40%

ANAカードの継続ボーナスマイルはコスパ最高

ANAカードを持ち続けると、以下の通り毎年継続ボーナスマイルがもらえます。1マイルの価値が最低2円として、継続ボーナスマイルの金銭的価値も記載しています。

ANAカード継続ボーナスマイル金銭的価値備考
一般1,0002,000除くJCB ZERO
ワイド2,0004,000 
ゴールド2,0004,000 
プレミアム10,00020,000 

年会費がこれより安いANAカードは、継続ボーナスマイル狙いで所有する価値があります。該当するのは以下。いずれも年会費割引がある三井住友VISAカード発行のANAカードです。

ANAカード会員年会費
(税込)
割引後
年会費
(税込)
一般(交通系)本会員2,160811
一般本会員2,1601,107
  • ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスター
  • ANA VISA Suica
  • ANA VISA nimoca
  • ANA VISA/マスター 一般

これらのカードは同時所有可能です。この4枚のANAカードの合計年会費は3,540円で、継続ボーナスマイルの合計は4,000マイル(8千円相当)。お得ですね。

ただし、ANA VISA/マスター一般とANA VISA/マスターワイドゴールドを同時所有する場合は、ANA VISA一般とANA マスターワイドゴールドを所有という具合にブランド(VISAかマスター)を変えてください。

なお、継続ボーナスマイルは家族会員には付与されませんので、継続ボーナスマイル狙いでの家族カードは不要です。我が家には家族カードが無意味に沢山あるので整理しなければ。。^^;

ANAカード(三井住友VISAカード)の家族カードを持つ意味

ANAカードの家族カードは基本的に有料です。家族カードを持つメリットはあるのでしょうか?

以下の条件に見合うなら家族カードを持つ意味があるでしょう。

  • メインカードとして家族で利用するので、家族それぞれにカードが無いと不便
  • SFCを家族で利用する

特にSFCの家族カードは威力絶大です。家族の誰か一人が頑張ってANA上級会員になり、SFC家族カードを発行すると・・・

上級会員ではない家族までも上級会員になることができ、上級会員のメリットを享受できます。これは大きい!

ANAカードは毎年のように大型の入会キャンペーンをやっています。2018年6月現在は珍しくキャンペーンをやっていませんが・・。谷間かな?

私も長らくキャンペーンをエンジョイして、大量マイルを獲得しています。キャンペーンのノルマを達成しては次のカードを発行、発行、発行・・・そして冒頭の写真のようにANAカードで溢れ返っています笑。

キャンペーンでよくあるノルマが、「家族カードを発行+利用するとマイルをもらえる」というものです。その時は家族カードを発行する必要があります。
不要になったら家族カードのみ解約すればいいでしょう。

これは余談ですが、ポイントサイトでANAマイルを貯める際に、家族のポイントを集約する可能性があれば、家族カードが役立つ機会があります。

ANAワイドカードは不要

これまで話題に上らなかったワイドカード。巷では立ち位置が中途半端で不要の烙印が押されていますが、どうなんでしょうか?念のためデータを確認しておきます。

割引後の年会費は以下の通り。

ANAカード会員年会費
(税込)
割引後
年会費
(税込)
一般(交通系)本会員2,160811
家族会員1,080513
一般本会員2,1601,107
家族会員1,080513
ワイド本会員7,8306,777
家族会員1,6201,053

ワイドカードも一般カードと同じくマイル移行手数料がかかります。したがって、維持コストの差は、年会費の差と同じく5,966円です。

これに対して獲得マイルは同じです。コストは高いのに見返りは同じ。これでは、ワイドカードを持つ意味はありません。

フライトボーナスマイルは

  • 一般10%
  • ワイド25%

となっています。ワイドとゴールドは同じ待遇です。

コスト差5,966円の差をフライトボーナスマイルで埋めるとすれば、5,966/2=2,983マイル多く獲得できるならばワイドカードを持つメリットが出てきます。それは年間のフライトマイル(通常)で2万マイル相当。例えば、ヨーロッパビジネスクラス1.5往復分です。

フライトが多くて、ゴールドカードより安いコストでボーナスフライトだけを稼ぎたい、ワイドカードは死蔵する、という方向けのカードですね。

ANAプレミアムカードを持つ場合の損益分岐点は?

ANAカードの最高峰として4種類のANAプレミアムカードがあります。

  • ANA JCB プレミアム
  • ANA VISA プラチナプレミアム
  • ANA アメリカンエキスプレスプレミアム
  • ANA ダイナースプレミアム

年会費は以下の通り。

ANAカード会員年会費
(税込)
ANA JCB プレミアム本会員75,600
家族会員4,320
ANA VISA プラチナプレミアム本会員86,400
家族会員4,320
ANA アメリカンエキスプレスプレミアム本会員162,000
家族会員0
ANA ダイナースプレミアム本会員167,400
家族会員0

また、基本スペックは以下の通り。スペックを見る限り、アメックスの優位点はなさそうです。

ANAカード最高
還元率
フライト
ボーナス
継続
ボーナス
マイル
ANA JCB プレミアム1.5110,00050%
ANA VISA プラチナプレミアム1.9110,00050%
ANA アメリカンエキスプレスプレミアム1.0010,00050%
ANA ダイナースプレミアム3.0010,00050%

一般カードやゴールドカードと違う点は以下。

  • ANA VISAプラチナプレミアムは年会費割引なし
  • ANA VISAプラチナプレミアムは前年の利用実績によるボーナスポイントなし

VISAの他社に対する優位性が少し弱まっている感じ。そして、ダイナースの還元率がどのくらい効いてくるか。これまでと同じように評価した結果だけをお伝えします(フライトボーナスマイルは未考慮)。

  • 利用額1,200万円以上でゴールドよりVISAプラチナ有利
  • 利用額4,300万円以上でVISAプラチナよりダイナースプレミアム有利

おあとがよろしいようで笑。

マイ友プログラムによる紹介

あなたに最適なANAカードは見つかりましたか?もしもこれからANAカードを発行するなら、マイ友プログラムに参加しませんか?私からの紹介ということで、以下のマイルがプレゼントされますよ。

ANAカードプレゼントマイル
一般、ワイド500
ゴールド2,000
プレミアム5,500

ご希望の方は、件名に「マイ友希望」と書いてこちらまで空メールをお送りください。折り返し、紹介番号と登録用URLをお送りします。登録用URLに必要事項を記入して登録した後、公式サイト等からANAカードを発行してください。上記マイルがあなたのANAマイル口座にプレゼントされます。

まとめ

ANAマイルを貯めるためのクレジットカードとしては、どうしてもマイル還元率に注目する方が多いようです。しかし、実際に貯められるANAマイルと維持コスト(利用額、年会費、交換手数料など)、自身の環境(利用可能額、フライトなど)をトータルで考えなければ正しい答えに辿り着けない可能性が高いということを提言しておきます。

今回の話を超簡単にまとめるとこんな感じになります。利用額とフライトの関係から最適ポイントを探してみてください。

f:id:maiching:20180613222859p:plain

最後に、これを言っては身も蓋もないのですが、ANAマイルを貯めるという観点で、マイル還元率の僅かな差を議論する意味はあまりありません。還元率の差によって生じる獲得マイルの差は大したレベルではありません。また、クレジットカードでマイルを貯める際に「収入の壁」を超えることはできません。基本的にお金を使った分しかマイルは貯まりませんから。

クレジットカードで貯めるANAマイルはあくまで補助的な位置づけ。メインはポイントサイトで貯めましょう。こちらは「収入の壁」なんてありませんから。そして、ポイントサイトでANAマイルが貯められるようになると、更にクレジットカードでANAマイルを貯める必要性が無くなってきます。

そうすると必要なANAカードはソラチカカード(+SFC)で充分。メインのクレジットカードはANAマイル以外の何かを貯められるカードが最適というのが答えかもしれません。

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